なぜ投資用マンションやアパートを親族間で売買するのか
収益不動産を親族間売買する理由
これは、相続税対策で行う場合が多いです。相続の際に一番持っていて税金が掛かるのは、金銭です。それ以外の物に関しては金銭と違い購入と同時に価値が目減りしていきます(地価上昇など例外はある)。
例えば、自動車を新車で購入し、翌日に売却しようとすれば、購入時より安くなります。このように金銭を物に変えておけば、多くの場合で金銭をそのまま所持しているより財産の価値が下がります。
そして更に投資用のマンションやアパートのように賃料収入が入ってくる財産の場合は所持していると、どんどん賃料収入で金銭が増えますので、相続人になる者に売却してしまった方が、相続税対策にもなります。
このような理由から、投資用のマンションやアパートを親が購入し、その後子に親族間売買をするケースが昨今増えました。今回は、この投資用のマンションやアパートの親族間売買について説明していきたいと思います。
なお、投資用のマンションやアパートを親族間で売買することが必ずしも相続税の対策になるとは限りませんので、その点注意が必要です。相続税対策、節税対策については、税の専門家である税理士への相談が必須です。