相続税や贈与税の計算基準となる重要な価格
路線価ってどんなもの?
路線価とは、主要道路に面した1㎡あたりの土地の価格のことをいいます。相続税や贈与税などを計算するときの指標とされています。相続税などを計算するときの基準として財産評価基準というものがあります。財産評価基準のなかには、倍率、各種割合、地区区分などがあり、そのなかに路線価も入っています。
直近の成約事例などを参考に、公示価格のおよそ8割ほどを目安に決められています。
ですから、公示価格がわからない場合などでは、路線価を1.25倍すれば大体の公示価格が分かると言われています。路線価は、毎年7月頃に国税庁が1月1日時点の土地の価格を公表します。調査地点が約33万地点と、公示価格や基準地価よりも圧倒的に多く設定されています。(公示価格は約26,000地点、基準地価は約22,000地点)
その理由としては、税金をしっかりと納めてもらうという趣旨があります。相続税や贈与税などのある程度大きな金額になる税金の場合、対象となる不動産の価格や価値が曖昧な状態では、納税者は納得してくれません。
よって、正確な不動産の価格を出すためには、たくさんの調査地点が必要になるということです。